序、破、急を三択とした時に、わたしは往々にして「破」をまず選ぶ。いわば三部作の中間部であり、世界観を構築して最初の物語を展開させる「序」は、初めて見聞きするものを引き込むために伏線やら猫だましのようなものがあって骨が折れる。「破」は、そうして一通り形がまとまったもに新しく息吹を投じる。或いは視点を変えて見つめるようなところがある。最後の「急」は、前もって提示された「序」と「急」を対比させつつ終結に導くもの。形通りの様式となったり、くどいものさえある。
確かに言いたいことを要約する時には「序」と「急」から選ばれるところが多くなるのだけれども、単独でもおもしろく楽しめるのは「破」だと思う。
via evai.jp