序、破、急を三択とした時に、わたしは往々にして「破」をまず選ぶ。いわば三部作の中間部であり、世界観を構築して最初の物語を展開させる「序」は、初めて見聞きするものを引き込むために伏線やら猫だましのようなものがあって骨が折れる。「破」は、そうして一通り形がまとまったもに新しく息吹を投じる。或いは視点を変えて見つめるようなところがある。最後の「急」は、前もって提示された「序」と「急」を対比させつつ終結に導くもの。形通りの様式となったり、くどいものさえある。
確かに言いたいことを要約する時には「序」と「急」から選ばれるところが多くなるのだけれども、単独でもおもしろく楽しめるのは「破」だと思う。
テレビアニメーション「エバンゲリヨン」の劇場版が日本テレビで放送されます。テレビで一回放送されることに力が入っていると色めきだっているけれども、特番のPRに力を入れるのはどこも同じことではないかとも思う。それで、どういう力が入っているのかと興味を持ってサイトを訪問してみました。何やかやといろいろな業種がイヴェントを持ち込んでいるようです。
序、破、急とあるようだから、既に「序」は放送されているのかな?先週にでも放送された?「急」は来週放送なのでしょうか。
果たして、わたしが観ても楽しめるものでしょうか。登場人物を覚えるだけで終いになりそう。観るにしても部分、部分の拾い観になるでしょう。EVANGELIONとは福音書のことで、バッハのマタイ受難曲ではイエスの次に重要な役割をする。狂信的な宗教団体も良く用いる言葉であり、テレビ番組一つに企業ぐるみで沸き立っている様には世界がある方向に向かっていくような怖さを覚えます。
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