小公女

記憶と言うよりも思いでのずっとずっと遠い昔。小公女のお話を聞いてから、小公子を見たのではなかったかしら。
家にはどちらも本が残っていたけれども、母から最初に話して聞かされたおとぎ話。外国のお話は、小公女だったと思う。その後で小学校の図書室で読んだのが小公子。映画館で観たのも小公子が先立った。わたしが勝手に混同してしまったのかもしれないけれども、母も細かなことは気にしていなかったのかもしれません。
冒険的なのは小公子が楽しいし、いじめの面がきつい小公女は小さい頃よく読んだ少女漫画の原点だ。
若いお母さん達と話していて感じるのが、この人達は何を読んで育ったんだろうなぁと。映画やアニメを観てから本を読んではいけなくはないし、年齢、世代に関係するものではないこととは言っても、アニメ主体の昔話になるのには交われない。
ママ友たちとの朝のひととき。適度に相打ちを打って笑顔を浮かべて。お茶を飲みながらお菓子をつまんで。ゆったりと時間が過ぎていくのを見ているのも日常の穏やかさを感じて楽しいものだ。

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