花咲ける芸術 − レザール・フロリサンのライヴが、インターネット・テレビで生放送。デジタルの効果で楽しみやすくなったクラシック音楽は、古楽器で演奏されるバロック音楽。ドローンとした寝ぼけたマーラーの響きとは対照的で、シャープできびきびとしているのでダイナミックで肉厚でないところが最適なのかも知れません。元来箱としてではなく、素材そのものを楽しむ趣向にあったと思われますからデジタルは古楽器演奏の良き存在になったと感じています。ウィリアム・クリスティのレザール・フロリサンの録音を良く聴く様になってから、わたしは日常的にバロック音楽を楽しむ様になりました。 http://jp.medici.tv/
アナログのLPレコードは再生を重ねれば否応なしに低音が壊れていきます。バロック音楽はチェンバロなどシャープな高域を楽しむことが多いのですから、繊細に響いていた音色もひび割れて聞こえる様にやがて成る。
そうそうレコードカートリッヂを針先の細いタイプに変えながら聴くわけにはいかないから、レコード盤の買い換えも早い。そして、バロック音楽など需要の小さい音楽は生産枚数も少ないから大変。CDでも確かに、マーラーやブルックナーよりは直ぐに良い音では響かなくなるけど。そんな中でもウィリアム・クリスティのレザール・フロリサンの録音は廉価盤でも思ったほど音質の差異がないのが嬉しいのです。だから必然、良く聴くアーティストになっています。
レザール・フロリサンの愛聴盤、わたしのベスト3
リュリのディヴェルティスマン。魔法の島の悦楽という副題がついています。ディヴェルティメントとは違うけど、舞台セットを必要としない歌芝居と言う事では食後の楽しみに聴かれるディヴェルティメントと同じと考えて良いかな。参加型の歌芝居という感じで、日本の昔の遊び歌に通じるもの。オペラの様にキーキー声で歌わないからお掃除のBGMにも楽しいです。
家のあちこちのCD置き場を探したら、3枚から5枚は出てくるんじゃないかしら。1番お気に入りのモツレクとは言えなくて、聴いていて首をかしげるというか耳の具合を確認することがあります。レクイエムには失礼かも知れないけれども、聴いていて身体がほてってくる演奏。
季節外れだけれどもクリスマスの定番になっている1枚だから外せません。フランスのノエルが曲の間に挿入されています。バロック音楽のクリスマス用のCDは、教会の鐘の音が最初に聴こえてきたりと臨場感と共にオーディオのチェックに最適。教会の鐘の音がこぢんまりとスピーカー間に聴こえる様だったら要注意です。
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