おととし4月から操業を停止していた大手電子部品メーカー、村田製作所の子会社の仙台工場が、パソコンに近い機能を持つ多機能端末スマートフォンの人気で、需要が大幅に増えたため1年9か月ぶりに操業を再開しました。
操業を再開したのは、仙台市泉区にある村田製作所の子会社の金沢村田製作所仙台工場です。携帯電話の部品を生産するこの工場では、世界的な景気の悪化による需要の低迷で、おととし4月から2年間をめどに操業を一時的に停止していました。しかし、若者やビジネスマンを中心とするスマートフォンの人気や、中国やインドなどのアジア市場で携帯電話の普及が進み、需要が大幅に増えたことから、当初の計画を前倒しして5日、1年9か月ぶりに操業を再開しました。社員たちは朝礼を行ったあと、製造ラインの点検に追われていました。工場では、6日から製造ラインを動かし、部品の製造を開始することにしています。操業停止の前に仙台工場で勤務していた160人の従業員は、石川県の工場に異動しましたが、ことしの秋までにはすべての社員が仙台工場に戻る予定です。スマートフォンは、携帯電話各社が次々に新機種を投入し、さらなる市場拡大が見込まれており、金沢村田製作所では、ことし6月までに去年3月末と比べて生産を30%増加させることが目標だということです。小沢浩二工場長は「スマートフォン市場の成長に伴い、工場の操業を早期に再開することができた。世界の競争に負けないよう、努力していきたい」と話していました。
エコポイントが変更されることで11月のデジタルテレビの需要は伸びたものの、年明けは減少。昼夜通しての増産で間に合った感じでしたが、スマートフォンの需要は伸びることは確かなこと。操業停止前に働いていた従業員がもとの仕事に戻れる体勢になっていて本当に喜ばしいことです。
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