Webプログラマーの澤田大輔さんは、わたしの最近の気になる存在。プログラミングの技術屋さんですけれども、そういうところではなく人柄と言いたい。仕事には人柄が表れるものだと、わたしは考えています。人柄は人生体験から湧き出てくるものですから、知らない同士でも心のキャッチボールが出来るのでしょう。
身体と身体の結びつきはなくても離れていても心を通わせることが出来るのが、iPhoneというツール。電話や携帯の仲間ではあるけれども、与えられたものを使いこなすだけではなくて誰もが期待していることを与えることも出来るのがiPhoneではないでしょうか。iPhoneのプログラムを身に着けるために澤田大輔さんが読んで、これぞという9冊を教えてくれました。
- 基礎からのiOS SDK
- iPhone SDK アプリケーション開発ガイド
- はじめてのiPhone3プログラミング
- 詳解 Objective-C 2.0 改訂版
- iPhoneアプリケーション開発ガイド ―HTML+CSS+JavaScript による開発手法
- iOS4プログラミングブック
- iOS SDK Hacks ―プロが教えるiPhoneアプリ開発テクニック
- C言語すら知らなかった私がたった2か月でiPhoneアプリをリリースするためにやったこと
- 売れるiPhoneアプリの法則
1)基礎からのiPhone SDK 改訂版 http://www.amazon.co.jp/dp/4797357010/
iOSアプリを作ろうと思ってから本探しに出て、最初に買った本。最初だから当人は熟読しているけど、何冊か読みきった今は読み返す必要も感じていない。現在は「基礎からのiOS SDK」と名前を変えて最新版になっているようだ。 http://www.amazon.co.jp/dp/4797362332/
2)iPhone SDK アプリケーション開発ガイド http://www.amazon.co.jp/dp/4873114179/
個人的にはこの本がなければiOS、特にUIKitの理解は相当遅くなっていたと思う。Interface Builderを一切使わず、最初のWindow/Viewからコードで作っている。だからコードを読んで勉強したいという人にはとても向いている。IBは便利だし、それで効率上がるならどんどん使うべきなんだけど、一度は自分でがりがりViewとか作っておくといろいろ分かる。この本はiOS3までの本であるが、UIKitの基本的なコントロールはiOS4でも同じなので、まだまだ十分通用する。
3)はじめてのiPhone3プログラミング http://www.amazon.co.jp/dp/4797358106/
オライリー本同様、これも一冊でiOS3までの一通り解説してある本。全体的にオライリー本の方が良いと思うが、データ保存関連はこっちが充実している。SQLiteのC APIは知ってるけど、それをどうやってiOSでも使うの?なんて思っている人がもしいたら、この本に入り口情報が載ってる。
4)詳解 Objective-C 2.0 http://www.amazon.co.jp/dp/4797346809/
これでもプログラマ歴20年選手なので、NeXTの実機、つまりNeXT(Apple)が最初に使い出したObjective-Cも遊んだことがある。だからiOSアプリ開発始める時も多少はObjCに対する勘はあった。でも使い始めるとやっぱり勉強し直したほうが良いと判断して買った本。CやC++知ってればObjC使えるよね?って考えてるなら、この本で深く勉強すると良い。パラダイムが相当違う言語だと気付く。現在は改訂版になって情報が増えている。 http://www.amazon.co.jp/dp/4797361786/
5)iPhoneアプリケーション開発ガイド―HTML+CSS+JavaScript による開発手法 http://www.amazon.co.jp/dp/4873114616/
HTML5/CSS3/JavaScriptは、それだけで十分アプリを作れるほどの機能を備えていて、そしてmobile Safariはこれらをきっちり実装している。だから何もiOSアプリ=Objective-Cでなくても、普通にWebアプリ開発でも構わないのだ。最終的にネイティブアプリにしてApp Storeに出すことも可能。また、App Storeを使えない(たとえば業務アプリ)場合はWebアプリのほうが何かと都合よい。決して亜流ではなく、こっちが主流になってしまう可能性も十分だと思う。
6)iOS4プログラミングブック http://www.amazon.co.jp/dp/4844329766/
iOS4で追加された機能に関する書籍が手持ちにないので、選んでこの本を購入した。特にカメラ・マルチメディア系のAPIや、GCD/Blocksのような言語機能についてしっかり解説してある。詳解 Objective-Cの改訂版があるなら、この本の魅力は少し下がるかもしれない。私の場合は改訂前だったので、この本で上手く知識を補完できた。
7) iOS SDK HACKS http://www.amazon.co.jp/dp/4873114721/
良くも悪くもhackばかりを集めた本。この本がなくてもアプリ開発で困ることはないと思う。しかし、達人が産み出したhackを知ってると、時に強烈なチューニングが可能になったりする。余力があれば、目を通しておこう。
8)C言語すら知らなかった私がたった2か月でiPhoneアプリをリリースするためにやったこと http://www.amazon.co.jp/dp/4798029327/
著者またよしれいさんが、いかにして短期間でアプリを開発、リリースしたか、をまとめている。ただし、読めば分かるが、やり遂げてることは過激。この本を読むと、なにか物事を達成しようと思ったら、どうしてもやりたい、成し遂げたい、というモチベーションがとても重要だということを思い知る。
9)売れるiPhoneアプリの法則 http://www.amazon.co.jp/dp/4798029297/
App Storeに並ぶアプリをあらゆる視点で研究して、本当に売れるためにはどうあるべきかを解説した本。自己満足で終わらないためにも、こういう本は非常にありがたい。
わたしが欲しい物を持っている澤田大輔さんには、直接いろいろと吸収させて貰いたいと楽しみにしています。
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