聴いたことがあるファンなら、別人が歌っていると分かるでしょう。もし可能なら初発時のアナログLPレコードを聴いて貰いたい1枚。ビリー・ジョエルがデビューした1971年という時代のレコード、放送業界(メディア)事情が分かる1つのオーパーツ。CD時代になってビリー・ジョエルを揃えて聴くようになった音楽リスナーは、思ってもいないことでしょう。
1971年当時の事情としては珍しくもないこと。サイモン&ガーファンクルのサウンド・オブ・サイレンスに、放送局のアイデアでエレキギターをオーバー・ダビングしてヒット。サイモン&ガーファンクルもアイ・アム・ザ・ロックで、ロック・サウンドに転身。ビートルズのアビーロードや、レット・イット・ビーにストリングスをオーバーダビングしてリリースされたことは誰もが知るところ。ビリー・ジョエルのこのファースト・アルバムは、回転数が早いです。
ビリー・ジョエルの代わりに、イタリアのポップス歌手が歌ってでも居るように聴こえますね。まぁ、これでヒットでもしていれば違ったのでしょうけど。結局、ビリー・ジョエルは人間不信を煩います。引きこもりになって書きためた詩が『ストレンジャー』で爆発。『オネスティ』なんて詩などは、鬱にならないと書けない内容ですね。
SIDE-A 01 SHE'S GOT A WAY 02 YOU CAN MAKE ME FREE 03 EVERYBODY LOVES YOU NOW 04 WHY JUDY WHY 05 FALLING OF THE RAIN SIDE-B |
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