ラベル wagner の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル wagner の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

オペラ初心者のための《トリスタンとイゾルデ》 - NHK-FM《バイロイト音楽祭2011》最終日

タンホイザーで開幕した2011年のバイロイト音楽祭は、楽劇《トリスタンとイゾルデ》で閉幕しました。今週のNHK-FM《バイロイト音楽祭2011》の放送も、今夜の《トリスタンとイゾルデ》が最後となりました。昨日の《パルジファル》を聞き終えて、あぁ、年越しだなぁと感慨にふけって今夜の放送を忘れるところでした。

Ti_020711_071

楽劇《トリスタンとイゾルデ》の舞台はコーンウォルでドイツではないのですが、惚れ薬を飲んでしまって国王に貢ぎ物として連れてきた姫に恋心を抱いてしまい、敵前逃亡ならぬ帰国直前に姫と逃避行してしまったトリスタンという騎士の悲しい物語。国王の側近に負わされた傷がもとで、最後は死んでしまうのですが幻夢の中で姫に再会する演出や、実際に姫が到着した時には既にトリスタンは事切れていた。と《ロミオとジュリエット》みたいな解釈が様々で、また、初心者でもいろいろ想像できるのが人気の理由でしょう。
歌舞伎などにも翻案しやすいですね。

午後9時からの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は元気盛りの青年と熟達の店主のどちらを美女が選んだかというオペラです。

初夜権をめぐる喜劇仕立ての「フィガロの結婚」の上演を、当時の貴族に反発されたモーツァルト。どちらが道徳的なのかという問題は、オペラだと中学生でも観劇して良い日本は面白い。ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」も喜劇仕立て。マイスタージンガーを"名歌手"とも邦訳しています。美少女エヴァの結婚相手を、歌合戦で競い合うものだけれども賞品にして良いのでしょうか、そもそも。

このオペラには実在したと言われる伝説の吟遊詩人、ワルター・フォン・シュトルチングが登場するように歌、音楽とはどういうものであるべきかという生真面目なテーマも軸になっているところが、パロディや2級オペラにされて時空のゴミにならなかったのでしょう。ナチス・ドイツの援護射撃で芸術演劇の粋に押し上げられた面もあるでしょうけれども初期の作品はともかく、熟年になってから作曲した10作品ほどのオペラ作品が総て現在のオペラ座での演目に欠かせないってワーグナーの設計は見事です。

わたしはこの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の第2幕が特に好きです。全3幕を聞くと5時間近くの大長編ですが、第2幕は1時間少々で、クスクス出来るところも多くて中学生でも退屈しないで楽しめました。

 

「楽劇“ニュルンベルクのマイスタージンガー”」       
ワーグナー作曲
(第1幕:1時間25分56秒)
(第2幕:1時間01分04秒)
(第3幕:2時間02分27秒)
ハンス・ザックス(くつ屋)…             
(バリトン)ジェームズ・ラザフォード
ファイト・ポーグナー(金細工師)…          
(バス)アルトゥール・コルン
クンツ・フォーゲルゲザンク(毛皮屋)…        
(テノール)チャールズ・リード
コンラート・ナハティガル(ブリキ屋)…        
(バス)ライナー・ツァウン
ジクストゥス・ベックメッサー(市役所の書記)…    
(バリトン)アドリアン・エレード
フリッツ・コートナー(パン屋)…(バス)マルクス・アイヒェ
バルタザール・ツォルン(すず細工師)…        
(テノール)エドワード・ランダル
ウルリヒ・アイスリンガー(香料商人)…        
(テノール)フロリアン・ホフマン
アウクスティン・モーザー(仕立て屋)…        
(テノール)シュテファン・ハイバッハ
ヘルマン・オルテル(せっけん屋)…(バス)マーティン・スネル
ハンス・シュワルツ(くつ下屋)…(バス)マリオ・クライン
ハンス・フォルツ(銅細工師)…            
(バス)ディオゲネス・ランデス
ワルター・フォン・シュトルチング(フランケン地方の若い騎士)
…(テノール)クラウス・フロリアン・フォークト
ダーヴィット(ザックスの徒弟)…           
(テノール)ノルベルト・エルンスト
エヴァ(ポーグナーの娘)…(ソプラノ)ミヒャエラ・カウネ
マグダレーネ(エヴァのうば)…            
(メゾ・ソプラノ)カローラ・グーバー
夜警…(バス)フリーデマン・レーリヒ
(合唱)バイロイト祝祭合唱団
(合唱指揮)エバハルト・フリードリヒ
(管弦楽)バイロイト祝祭管弦楽団
(指揮)セバスティアン・ヴァイグレ
~ドイツ・バイロイト祝祭劇場で収録~          
<2010/8/2>
(バイエルン放送協会提供)

午後9時からバイロイト音楽祭2010、ローエングリンの放送ですが仕事中なので録音したものを後で聴きます。

熊本は午後には烈しい落雷が連発。わたしはつけっぱなしのiMacが心配になったけれども、そんな騒動何処吹く風とおふとんの中に引き戻されて、ようやく解放されたのが午後4時頃でした。その時分には雨は上がっていたから、支度をして出かけてきたんですけれども途中で冷たい雨がぱらぱら来て傘を取りに一端引き返したものかとは迷いましたが夕方早くから真っ暗になった割りには現在午後8時半、月が出ているわけでもないのに雪明かりのようにほの明るい光が窓から差し込んでいます。

寒いから心配で今日は早めに家を後にしました。といっても午後5時半。玄関から表に出た時に西の空に大きな竜の首が見えました。さて、先日から放送されているNHK-FMの年末恒例「バイロイト音楽祭」は昨日の「神々のたそがれ」でリングチクルスを終えて、「ローエングリン」が午後9時から放送されます。録音だけはセットしておきましたから、仕事を終えてから楽しめるのを楽しみにしています。

今夜はふわふわヘアーではなくて、かっちりまとめ上げていますよ。

 

人気の投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...