俺たちの旅を夕べ観ていたら、食堂で親子丼だか何を注文しようとしたカースケに「鯨にしろ、鯨」と親父さんが声をかけていました。鯨の生姜焼きが何かだと思いますけれども、一気に気持ちがタイムトラベルしてしまいました。筒井康隆原作の映画「時をかける少女」のワンシーンに、2009年から1974年にタイムトリップしたあかりが卵かけ御飯を食べて思わず"上手い"と感動しています。
鍋で作った袋麺には、煮すぎない加減が難しい卵。これをご飯にのせてちょっとだけ醤油を垂らす。温め直しの味噌汁に卵を入れることがあるけれども、煮すぎるところころになるし、早いとまだ白身も煮えていない。ころころは嫌いじゃないけど卵御飯にはなりませんね。ましてやカップラーメンでは卵を温められない。
牛丼と今では気楽に声をかけそうだけれども、親子丼がとっても贅沢な若者たちの食べ物だった昭和40年代。食堂のメニューに牛丼はなかったかも知れない。鯨の生姜焼きなんて逆に今では贅沢通り越して、食べたこと無い人までいるほどなのですから現代人がタイムトリップしたら、戦争中に行くよりも昭和40年代は異世界みたいに感じるのではないかしら。それに"高度成長時代"って言葉、なんだか未来的で勘違いしやすいですよね。
未来人もびっくりの卵かけ御飯のおいしさ。色んな食べ物が昔の味とずいぶんに変わったと感じています。トマトやキューリ、魚肉ソーセージ。小さい頃に食べたトマトは今では完熟トマトに近い味。産毛が生えてたのを憶えています。キューリもえぐみが無くなったし、味覚が変わったとも言われそうなのはあるけれども魚肉ソーセージは鯨を使っていたんでしょうね。最近は鰯とかだから味わいは昔と違う。でも、好きな人は今の味自体も好きなんでしょうね。
そう考えると当たり外れはあるとしても、卵は小さい頃から殆ど違いがないように思います。値段も変化は大きくなさそう。でも、数は減っているのかな。昨日は売り出しでしたが、売り切れていました。ただ鶏肉の濃い味は随分変わってしまったように感じます。
今週の @bkfow のお題はお米などが入手しづらい状況の参加者もあるだろうという配慮で間口広く"炭水化物"でしたので当ムービーで特別参加しました。
ムービーはiMovieの基本的機能だけを使って編集しています。iMovie は Apple iLife に含まれているムービー編集ソフトです。
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