[今夜のお薦めクラシック]ライヴでは印象が変わるミョンフンの幻想シンフォニーはドキドキわくわく! 第1694回 NHK交響楽団定期演奏会 NHK-FM 2011/2/5 18:00 放送。

小澤征爾さんが若い頃に日本で行った《幻想交響曲》の演奏を聞いた時から、このシンフォニーはお気に入り。名盤の1つに数えられているのは嬉しい。カラヤン、アバド、デュトワとグラモフォン、デッカのレコーディングに限っただけでも歴史を飾る録音が多くありますが、チョン・ミュンフン指揮パリ・バスティーユ管弦楽団の《幻想交響曲》は録音の面でもレコード史に残っている名盤です。この《幻想交響曲》は演奏する会場、オーケストラ次第で制約が色々有るのでただでさえレコードとは異なります。ライヴでは印象が変わる指揮者だけに期待しています。

スタンダード定盤ではなく個性ある録音盤「 ベルリオーズ:幻想交響曲 」。

録音は1993年10月、パリ・バスティーユ歌劇場のグノー・ザール(ホール)。アナログLP盤でのオリジナルの組み合わせは《デュティユー:メタボール》。CDでは、歌劇《ベンヴェヌート・チェッリーニ》序曲、序曲《ローマの謝肉祭》の2曲との組み合わせ。演奏会でも親しみ有るのはこの2曲。LPでは色彩豊かで繊細なタッチで《デュティユー:メタボール》の方が聴きものでした。有名曲と新しい曲の取り合わせのレコードをグラモフォン、デッカがリリースを始めた頃で、2000年頃からはソニーもこれに倣い始めます。演奏もデュティユーの方が《幻想交響曲》よりも幾倍も面白かったです。初めての作曲家を音盤で聴こうと思う切っ掛けになった1枚でした。

オーケストラの特長でもあるとわたしは思いますが、ジャケットのデザインとは逆で妙に沈着している《幻想交響曲》です。ミョンフンが描きたかった音楽とオーケストラのずれもあったのでしょうか。第4楽章は個性的でベルリオーズ特有の普段はオーケストラが使わない楽器を多く入れた音色ではなく音楽自体の推進力でベルリオーズの面白さを聴かせようとしているようです。

 

- 第1694回NHK交響楽団定期公演 -        

「バイオリン協奏曲 ニ長調 作品61」   ベートーベン作曲
(バイオリン)ジュリアン・ラクリン

「幻想交響曲 作品14」          ベルリオーズ作曲

(管弦楽)NHK交響楽団
(指揮)チョン・ミョンフン
~NHKホールから中継~

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